私が「傷つくこと」を選んだ理由。

真理子です。

無事に、8月中旬に第三子を出産いたしました。
いましばらく、産後の回復および育児のために休業させていただきます。
個人セッションの再開につきましては、私の体調と状況が整いましたら
あらためてご案内させていただきます。

そう言いながら、私自身、早く仕事をしたくてたまらない
気持ちになることが多々あります。

というのも、今回の妊娠および出産によって
私自身の内面が、大きく変化したことを感じているのです。

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(先日、プロカメラマンさんに母子写真を撮っていただきました♪)

私はつねづね、このHP上で
「本音を抑圧しないことが大事」
と書きますが、これは“言うは易し行うは難し”で、

そもそも、何が自分の本音なのか分からない

ことが、よくあるのです。

私自身もそうでしたし、
お客様のお話をうかがっていてもそうです。

「本当に、‘本心で’そう思ってますか?」
と問い直すと、
それまで言っていたことと全然違う考えが
あらわれてくることがあるのです。

なぜ、こんなことが起こると思いますか?

Aという考えと、Bという異なる考えが同時に出てきた場合
片方は本音で、もう片方は建前でしょうか?

それとも両方が本音、または、両方ともニセモノでしょうか?

 

私は、「両方とも、その人を支えている大切な思考」と考えます。

たとえば

「自由に生きていきたい」 という考えと
「親の意見に従わなければならない」 という相反する考えが
同時に存在しているとします。

現代は、他人に縛られず自由に生きることが尊ばれる
風潮なので

「自由に生きていきたい」 ⇒ 本音
「親の意見に従わねばならない」 ⇒ 思考ブロック

という図式が浮かんできますが、
私は、その図式が必ずしも正しいとは思いません。

なぜ、親の意見に従わねばならないと思ったのか?
そこには必ず「理由」があるのです。
そしてその理由には、「その人にとっての真実」が隠れているのです。

 

私自身、かつて「傷つくことを選ぶ」という傾向があり、
そのような思考パターンを持っていました。

私が生まれ育った家は、いつも誰かしらが傷ついていました。
肉体的な暴力はありませんでしたが、
目に見えない暴力は常に存在していました。
(今で言う、精神的DVとモラルハラスメントです。)

過干渉と不協和音が満ちあふれていて、
弱い立場の子供は、それに我慢していたのです。

では、なぜ私は、我慢を選んだのでしょうか?
なぜ、傷つくことを選んだのでしょうか?

 

1つは、「私が傷つくことを選べば、ほかの人は傷つかなくて済む」
と思っていたからです。

私は、家族のほかのメンバーを、守りたかったのです。

私が犠牲になることで、守れると思っていたのです。

でも、それだけが理由ではありません。
真実はそれだけではないのです。

私は、私を傷つける親や大人たちが、同様に心に傷を負っていることを知っていました。
私を傷つけながら、同時に彼らも「助けてくれ」と叫んでいることを知っていました。

私は、彼らの心の傷を肩代わりし、
彼らが果たせなかった夢や希望を、代わりに叶えてあげようとしました。

つまり、私には
「どれだけ傷ついても、親を幸せにしたい」
「どれだけ傷ついても、親を愛している」
「どれだけ傷ついても、生きていけるぐらい、私は強い」
という信念があったのです。

「傷つくことを選ぶ」という、一見ネガティブな思考の下には
一途な愛情、強さ、自己肯定があったのです。

 

とすると、上で書いた「親の意見に従わなければならない」という考えも
主体性がないとか、弱いとか、そういったネガティブな見方だけではなく
積極的にそれを選んでいる、その人にとっての「真実の理由」が
あるはずなのです。

その真実の理由を見ないまま、

「思考ブロック」

という名前で邪魔者扱いしていると、その人本来が持っている
強さや自信や自己肯定感が、本人にすら気づかれないまま
埋もれてしまいます。

 

私は、人から嫌われるのを恐れるあまり、NOと言うことができない人間でした。

それを自分自身で恥じていたのですが、

「NOと言わないことで守っていたものがあった」

ことに気づいた時、はじめてNOと言わない自分を誇りに思えたのです。

そしたら、まったく恐れることなく、NOと言うべき時に言うことができるようになったのです。

 

人間がたくましく生き抜いていくうえで、大切なものが「自己肯定感」です。
今回の妊娠出産のプロセスで、私が大きく育てることができたのは
赤ちゃんと、「自己肯定感」の2つでした。

個人セッションをお休みしているあいだも、できるだけHP更新していこうと
思いましたので、本日、長文ですが投稿してみました。

ご感想等ございましたら、コメント大歓迎です。