「キラキラ」路線のスピリチュアルで成功する人・失敗する人

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先週、「キラキラ起業女子」という言葉をやたらにネットで目にしました。

日テレの朝の情報番組「スッキリ!!」で特集したみたいですね。

「キラキラ起業女子」とは・・・
見た目が美しく、ファッションやヘア、ネイルなどもばっちり。
月に数百万円とか稼いで、恵まれた生活を送っている様子をSNSで発信する女性起業家のこと。

そんな成功者に憧れて、彼女たちの真似をしながら次の成功を夢見ている女性もふくめて、「キラキラ起業女子」と呼ぶみたいです。

昔はそういった「憧れの一般女性」ポジションは「読者モデル」だったように思いますが、いまは流行がSNS上に移行したようです。

 

さて、私はいちども「キラキラ起業女子」路線で売ろうと思ったことがありません。

理由は明白です。
自分の外見を「憧れられる」レベルに磨きあげられるとは到底思えなかった(笑)のと、私のお客さんが私に求めていることはキラキラっぷりでは決してないと確信していたからです。

結果的に、私の判断はまちがっていませんでした。
キラキラブランディングに余計なお金を一切かけずにすみましたし、そのお金を他の部分に投資して、問題なく集客することができています。

 

セラピストによってキラキラの種類が違う

セラピストのなかでいうと、

こういった「ライフスタイル&見た目キラキラ路線」は、「美しくなりたい」欲求とリンクするボディ系セラピスト(エステティシャンなど)の人が圧倒的に多いです。

「あなたもこうなれますよ」という見本を示すことで、「あこがれ」とか「羨ましい」気持ちをあおり、集客や成約に結びつけようとしてるんですよね。

まあ、美しくなるためのセラピーを提供しているセラピスト本人が美しくなかったら、たしかに逆ブランディングですよね。笑

 

では、私のようなヒーラーなどの心理系セラピストはどうか?というと、
ボディ系セラピストと比べると、「ライフスタイル&見た目キラキラ路線」を追求している人はかなり少なくなります。
(いるにはいますけど)

ところが、逆にこんどは多くなるのが、「スピリチュアル的キラキラ路線」です。

この路線を採用するのは、

心理系セラピストのなかでも、スピリチュアル(以下スピ)を肯定しているセラピスト(ヒーラー、スピリチュアルカウンセラー等)です。

今回、この記事でとりあげるのは、この「スピ的キラキラ路線」でHPやブログを運営しているセラピストです。

 

スピ的キラキラ路線のテッパンアイテム

「スピ的キラキラ路線」で具体的にキラキラしているものは、本人の外見やライフスタイルではありません。

「Webページのデザイン」「文章」がキラキラしているのです。

・サイトの基調カラーは、ほとんどが白かパステルカラー

たまに黒や濃紺などのダーク系を選んでいる人もいますが、ほぼほぼ、明るくて柔らかな「優しい人」をイメージさせる色合いを使っています。

・デザインに使われるテッパンのモチーフが、
「天使」
「キラキラした光」
「宇宙」
「虹」
「羽根」
「グリーン」
・記事でしょっちゅう使われる単語は、
「愛」
「エネルギー」
「感謝」
「豊かさ」
「波動」
「宇宙」
「高次」
「次元」

あるあるじゃないですか?(笑)

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さて、先に断わっておくと、私自身はスピは否定しておりません。
そもそも、ヒーラーですので。

私自身は、ご覧のとおり「スピ的キラキラ路線」でHPを作ってません。
理由はスピ要素をメインにしたサービスを提供していないからです。

ただ、ヒーラーとしてスピの勉強はしてきましたし、サイキック能力も活用して仕事しています。

そんなわけで、「スピ的キラキラ路線」自体を悪いとは思っていませんし、特に嫌いでもありません。

 

スピ的キラキラのブログで成功する人・失敗する人

ただ、私が「スピ的キラキラ路線」のセラピストのブログを見たときに、

「この人は信用できそうだな」
「この人はお客様に信頼されて、リピートされているだろうな」

と分かる人と、逆に

「この人はまわりからヤバイと思われてるだろうな」
「このままいくと、この人自身も、この人のお客さんも、苦しむだろうな」

と分かる人がいます。

前者のセラピストは、いくらキラキラ路線で情報発信していても問題ありません。
むしろ、堂々とやればやるほどプラスにはたらきます。

後者のセラピストは、キラキラ路線で記事を書いたりすればするほど、ますます、周りの人に敬遠されるようになります。
見込み客を失うばかりか、既存のお客さんも離れていくことになります。

 

このポイントは、
「セラピストとして本物そうに見える」「セラピーをお願いしたくなる」
分かれ目です。

たんなる趣味でブログを書いているならどっちでもいいですが、ビジネスとしてやっているなら、ここでしくじるのは致命的じゃないですか?

もしあなたが「スピ的キラキラ路線」でサイトを運営しているセラピストならば、この見分けポイントをちゃんとクリアしてるか、ぜひチェックしてみてください。それは、

  1. スピ記事を堂々と説得力たっぷりに書いているか
  2. 顔と名前をだしていて、一般的に信用されそうか
  3. スピ記事が読みやすくて難しくないか

の3点です。

サイトの見た目がどれくらいキラキラしてるか、使う言葉がどれくらいスピ的かは、問題になりません。

 

①スピ記事を堂々と説得力たっぷりに書いているか

プロのセラピストとして活動しているのですから、「スキル」はもちろん、「なにを信じているか(価値観と信念)」への信頼性はとても重要です。

お客さんは、「この人なら信頼できそうだ」と思って依頼するわけです。

ということは、「私は信頼に足るセラピストですよ」と、読んでくれるお客さんに思わせる説得力が必要です。

「逃げ言葉」は百害あって一利なし

ときどき、

スピ系のセラピストを名乗りながら記事を書いているのに、スピに対する踏みこみ度合いが全然足りないセラピストがいます。

こういう人は、「逃げの言葉」をしょっちゅう使います。

「○○だと思います。」(断定しない)
「信じられないかもしれませんが、、、」
「あくまで私の体験にすぎませんが、、、」

のように、断言しなかったり、個人の体験にとどまるような言いかたをしたりします。

 

こんな書き方をするのは、

「スピは怪しい」「スピを使うあなたは怪しい」と攻撃されないために、「私は怪しい者じゃありませんよ」という「予防線」を張っているせいです。

「自分はスピを信じているけれど、信じていない人が多い」という世界観にしばられて、「スピを信じない人」から攻撃されるのを恐がっているのです。

ダサい!ダサすぎる!!

これでは、「スピを技術として、自信満々にあつかえるセラピスト」アピールをできるはずがありません。

それどころか、「逃げの言葉」を使えば使うほど、あなたは自分の恐れや自信のなさを再確認します。
(だって、自分の発した言葉は自分にはねかえりますから。)
なので、スピ能力を100%開花させることは絶対にできません。

せっかくのお客さんや見込み客からも信頼されなくなります。

 

あなたのお客さんは安心したい

「スピを信じていない人」は、そもそも見込み客にすらなりえないのですから、配慮する必要はありません。
堂々とあなたの主義主張を言い切り型で書けばいいです。

そうすることで、本来の見込み客は、堂々と主義主張を発信しているあなたに惹きつけられます。

 

信頼されるセラピストとは、「この分野については、私はプロなのでまかせてください」と胸を張れるセラピストです。
クライアントは、そんなセラピストに安心して依頼したいのです。

 

言いたいこと、ちゃんと伝わる文章ですか?

また、言いたいことがちゃんと伝わる、論理的な文章であることも大事です。

それは、難しい内容を書けというのではありません。
(以下③でも書きますが、難しい文章は逆効果です。)

「○○は、◎◎です。なぜなら、●●だからです」という論理性があると、あなたの伝えたいことが伝わりやすいので、信頼感が増します。
説得力があるのです。

 

論理的にめちゃくちゃ、
言いたいこと言いっぱなし、
書きたいこと書きっぱなし、

の記事は、勢いはあっても説得力はゼロです。

お客さんに何を伝えたいのか?伝えたいことが伝わる文章か?
ぜひ気をつけてみてください。

 

②顔と名前をだしていて、信用されそうか

スピが怪しいだのなんだの言われるのは、過去にそれを悪用した人がたくさんいたからです。

宗教家・占い師・霊能者・ヒーラー、、、スピを道具にして、他人の恐怖感をあおり、洗脳して、詐欺をはたらいたり人を苦しめたりした人がたくさんいました。

もしあなたが自分のスピ能力に自信があって、それをクライアントの幸せのために使い、決して悪用しないと誓えるセラピストならば、顔と名前を堂々と出せるはずです。

 

そもそも、スピを使う・使わないにかかわらず、内面の悩みをさらけだして聞いてもらう心理セラピーは、セラピストとクライアント双方の信頼関係(ラポール)がとても重要です。

クライアントから信用してもらわないことには、セラピーは進みません。

 

クライアントにしてみれば、セラピストがどんな人か?は当然知りたい情報のはずです。

私がもしクライアントの立場ならば、ブログやHPに顔と名前を出しているセラピストを選びます。

 

スピ系のセラピストで、
「顔出しを一切せず、名前も明かさず、素性を隠して集客活動をしている人」
をたまに見かけますが、私はこのスタイルをオススメしません。

なぜなら、「依存的なクライアントを引き寄せる可能性がとても高い」からです。

セラピージプシー状態の人を集めて依存させ、それで稼ぎたいというのなら目的に合ってるかもしれませんが。

 

顔も名前も完全シークレットで成功するスピは…

ちなみに余談ですが、スピ系で、名前も顔も明かさなくても集客できる業態があります。

それは「物販系」と「占い・鑑定系」。

この2つは、その商品やサービスを売っている人(提供者)個人の性格だとか人間性だとかは、お客さん(購入者)にとっては重要でありません。

 

それより、よっぽど大事なのが、
「この商品が自分にメリットがあるか?」
「この占い・鑑定が当たるか?」
です。

なので、提供者の個人情報や素性が明かされなくても、「この商品は良さそう」「この人の占い・鑑定は当たりそう」と購入者が判断すれば、購入にいたります。

 

匿名セラピストにすがりたいクライアントの特徴

ですが、「人対人」で悩み相談をおこなうセラピーの場合は、「セラピストがどこの誰かまったく分からない」のは、リスクがとても高いです。
自分との相性だとか、判断がつかないからです。

多くの人は、躊躇します。

 

でも、それでも「顔も名前も明かさないセラピスト」に依頼する人は存在するのです。

それが、「セラピストのスピ能力(霊能力)」に依存したい、「依存的なクライアント」

彼らは、ブログに書かれた宣伝文句につられてやってきます。
人知を超えたスピ的エネルギーによって、癒されたい、救われたい、と願っています。

「依存的クライアント」は、みずから変わる努力をしません。
受け身で、お金さえ払えば一方的に癒してもらえる・救ってもらえると期待します。
そして、潜在的にクレーマーに変身する要素をもっています。

あなたは、そんな「依存的クライアント」にお客さんとして来てもらいたいですか?

 

「来てほしい人」「来てほしくない人」をはっきりと!

もしあなたが、「自助努力をする、やっかいではないお客さん」に来てもらいたいのであれば、あなたの顔や名前、出して問題ない個人情報は、はっきりブログやHPに表示することをおすすめします。

そして、「来てほしくないお客さん」像もはっきり明示しましょう。

あなたが堂々と開示すればするほど、あなたの人間性や信念が伝わり、クレーマー体質・ジプシー体質のクライアントは来にくくなります。

 

結局、あなたが「依存的クライアント」に来てほしいわけではないのに、顔や名前を出すことにためらいがあるんだとしたら、それは①で書いたのと同じ、「怪しい人と思われたくない」「知ってる人に素性がバレたくない」というあなたの恐れです。

その恐れを抱えているかぎり、あなたは突き抜けて稼げるようには、決してなりません。

 

③スピ記事が読みやすくて難しくないか

あなたがみずからのスピ能力をフルに使えていて、技術にも自信があるならば、だれにでも分かるように簡単な言葉で分かりやすく説明することができるはずです。

なぜならば、スピは日常生活に根づいた当たり前にあるものであり、決して特別なものではないという確信があるはずだからです。

 

いくらスピ的キラキラ用語を使おうとも、日常生活や現実社会とうまくリンクさせて、読みやすい記事を書く工夫はできます。

もし、あなたが

・難しい言葉や言いまわしを使ってしかスピ記事を書けない
・分かる人だけ分かれば良いと思っている

のであれば、それは【あなたがスピを特別視している証拠】ですし、【クライアントがあなたを特別視することを求めている証拠】です。

 

私は、クライアントとのあいだに上下関係を作りたがるセラピストが本物のセラピストと思いません。

クライアントのためではなく、自己満足のためにスピ能力を使っていることにほかならないからです。
そんな人は、クライアントに寄り添っているとはいえません。

 

スピが日常生活に根づいた当たり前のものである、と確信しているのであれば、ぜひ、だれでも読める分かりやすい・読みやすい記事を書くよう心がけてみてください。

これまであなたに興味を示してこなかった、でも潜在的にあなたのお客さんとなりうる見込み客が、あなたに近づいてくるはずです。

 

以上、3つのポイントをお伝えしました。

 

何度も書きますが、私はスピをメイン商品にしていないので、ブログ記事にはあまりスピ要素が出てきません。
ですが、スピリチュアルは大好きですし、深く信じています。

ただ、「自分が信じていること」と、「それをどのようにビジネスに活かすか?」は別物なのです。

ですから、スピリチュアルカウンセラーとかヒーラーとして、スピを売りにしている人は、ぜひ「堂々と振りきって」情報発信をしていただきたいですね。
がんばってください。