メールが短い男はセックスがうまい
先日、知り合いの男性が面白いことを言っていました。
「男って、みんなホントは自分に自信がないんですよ。
それを見せないようにしてるだけで。」
とのこと。
え、そうなの?!と驚きました。
その人は一見、自信がないようにはまったく見えないタイプです。
仕事もできるし、家庭も円満だし、趣味も充実しているし、
見た目どおり、自分に自信を感じていても全然おかしくありません。
なのに、そんな人でも自分に自信がないと言います。
「男性を喜ばせる、女のさしすせそ」というテクニックがあります。
効果のほどは知りませんが、笑
ぶりっこキャラの女子アナが、昔テレビで披露していました。
それは
「さすが・しらなかった・すごい・センスいいですね・そうなんだ」
です。
いずれも、「女性から褒められて認められる」言葉ですね。
これらの言葉を言われて男性が喜ぶというのは、
「自信がないからこそ、女性から褒められて認められることで、自信が補える」
からかもしれません。
そして、男性がもっとも自分に自信がない(が、それを見せられない)
ジャンルの1つが、セックスとのこと。
それならば…と思って、今日はセックスについて書いてみようと思います。
肉食ハンター男はセックスが下手
生物学的な観点からみると、「たくさんの女を落としてセックスに持ちこめる」
というのは、生物の「オス」としては勝ち組なのでしょう。
それだけ、自分の遺伝子をもった精子を
たくさんの女にばらまけるということなので。
実際に、若い男性同士では、飲み会で猥談になったとき
「抱いた女の数」を競いあう、などと聞いたことがあります。
このような、
「たくさんの女を落としてセックスに持ちこめる」
「抱いた女の数がまわりより多い」
男は、一般的にモテると言われる男でしょうし、
まちがいなく男性ホルモン多めの、肉食・ハンター(狩人)気質の男です。
ですが、私に言わせるとこのような「肉食ハンター男」は、
セックスが下手です。
なぜなら、「ひとりの女性と長くつきあう男性」のほうが
確実にセックスがうまくなる要素をたくさん持っているからです。
肉食ハンター男が上手なのは、女性をその気にさせるテクニック。
女性の気をひいたり、ドキドキさせたりして、自分のペースと陣地に持ちこむのが上手です。
つまりベッドに誘いこむ「まで」が得意なのです。
肉食ハンター男のセックスが下手な理由
はじめての相手とのセックスは、「未知の領域」がたくさんあるので
男女ともに興奮します。
興奮による快感は大きいですが、それはおたがいに「はじめての相手」だからです。
男性は自分のセックスがうまいせいだと思いたいかもしれませんが、そうではありません。
女性は、「口説き落とされた男性とのはじめてのセックス」という
シチュエーションに、より興奮しています。
肉食ハンター男は、女性を口説き落としてモノにするまでのプロセスが大好きです。
そのためになら、手間と時間と努力を惜しみません。
ところが、女を落とすためなら手間も時間もかけるのに、
「ひとりの女性と向き合いつづける」ことには
労力を使おうとしません。
長く続くパートナーシップは、面倒くさいことがたくさん起こります。
おたがいの価値観や主張がすれ違ったり、
どちらが正しいか?のケンカをしたり、
倦怠期をむかえたり。
肉食ハンター男は、男女のつきあいが長くなると生じてくる、
そのような面倒くさいことが大嫌いです。
でも、その面倒くさいことのなかに、セックスが上手になるチャンスがたくさん隠されています。
肉食ハンター男は、みすみすセックスが上手になるチャンスを逃しているのです。
また、肉食ハンター男に落とされてしまった女性は、
男性と同じく「未知の領域」の興奮にやられてしまっているし、
「はじめての相手」に対して、たとえ下手でもそれを指摘して水を差すようなマネはしません。
これでは、気づきようがありません。
ひとりの女性と長くつきあう男性がセックスがうまくなる理由
「ひとりの女性と長くつきあう男性」がセックスがうまくなる理由は
いくつもありますが、いま思いつくだけでもこれだけあります。
- 1人の女性と100通りのセックスをするのは難しい。(100人と100通りは簡単)
- マンネリを打破するのに、努力と工夫が必要。
- 本音のつきあいをするので、女性から快・不快を隠さず教えてもらえる。
- 演技をされることがない。
- 精神的な結びつきがエクスタシーを高める。
100人の女性とセックスすれば、それだけで100通りのセックスをすることが可能です。
相手が違うのですから、違って当たり前。
自分のバリエーションを増やす努力を一切しなくても、問題になりません。
また、
相手の女性の反応が思わしくなかったり、あんまり感じていないように見えても、
「前の女のコはこれで感じてくれたんだから」
と、女性のほうに問題があると決めつけて、自分に非があると考えもしない男性もいます。
でも、1人の女性と長くパートナーシップを続けていく男性は
自然とバリエーションを増やしていきますし、ときには男女お互いに努力して
バリエーションを増やす努力をします。そうしないと、あっという間にマンネリ化しますから。
セックスを男女ともに楽しむ姿勢から生まれたバリエーションは、
決して独りよがりにはなりません。
パートナーが同じ人ならば、
「こうすれば気持ちいい」
「これは痛い」
など反応がわかって比較できますから、「ちょうどいいあんばい」を
見つけることができます。
また、本音でつきあっている分、相手から言葉でもストレートに教えてもらえます。
こうしてほしい、これはしてほしくない、など隠さずに教えてもらえて、
演技されることがありません。
(長いつきあいでは、演技なんてしてられませんから。笑)
演技についてですが、そもそも、男性は女性が演技をすることを信じたがりません。
女からすると、AVなどで女性が感じてるように演技をしていても、だいたい
「これは演技だな」
と分かったりするものです。
声や雰囲気や表情など、同じ女だと分かっちゃうんですよね。
でも、男性は女性ほどには見分けられないようです。
「はじめての男性」とのセックスで、エクスタシーを感じられる女性はかなり少ないですよ。
エクスタシーに関しては、男性は物理的な刺激によって得ることが可能ですが、
女性のエクスタシーは、男性ほど簡単ではありません。
繊細で複雑です。
(マスターベーションを除いた)セックスでイッたことのない女性は、
ある調査によると6割にものぼるそうです。
私見では、女性のエクスタシーは「経験と学習」だと思っています。
セックス自体に恐怖や不安を感じている女性は、エクスタシーを感じることができません。
また、相手の男性との関係に「安心感」とか「リラックス」を
持つことができないと、やはり緊張してエクスタシーは遠くなります。
逆に言うと、エクスタシーを得られる女性は、
そのセックスを楽しめているし、相手男性に対して体だけではなく、心も開いているといえます。
精神的な結びつきが深まれば、エクスタシーも得やすく、その快感度合いもかなり高いです。
ひとりの女性を長期にわたって何度も本気のエクスタシーに導いている男性は、
当然、セックス上手と言っていいでしょう。
「メールが短い男」とは
ひとりの女性と長くつきあえる、そしてセックスし続けられるということは、
結局それだけ、その女性に愛されているということです。
女性は、愛がない相手とセックスし続けることは難しいので。(男性もそうかもしれませんが。)
ということは、「セックスが上手な男性」は、
「ひとりの女性に長く愛されている男性」と言えます。
長く愛されているということは、必然的に、
- 思いやり、気づかい
- 信頼感
- 安定感
がお互いの関係の土台にあります。
ですから、タイトルに「メールが短い男」と書きましたが、これは、
- 短い文でコミュニケーションがとれる関係(長文でなくても通じる関係)
- 短い文でも、すぐに返事を送る気づかいがある
- 長文を書き連ねる不安定さがない
ということなのです。
おつきあいが安定して長くなればなるほど、日常的な連絡は短文になりますから。
そして、「思いやり、気づかい」「信頼感」「安定感」はそのまま
セックスの場面での気持ちよさや、親密感につながります。
もしあなたが男性だとして、自分自身を
「たくさんの女を落としたことのある肉食ハンター男」と比べて
セックスが下手なのでは?などと不安に思うことがあれば、
セックスの上手さは、
「抱いた女の数」ではなく、「ひとりの女を長く喜ばせた期間と回数」で
測れるのだと、どうぞ自信を持ってください。
おまけ
セックスは食事と似ているな、と思うことがあります。
食事については、
- たまには値段が高くても、フルコースなど美味しい外食を楽しみたいですし、
- 日常生活では、栄養が摂れて、できるだけバランスの良い食事をしたいです。
- 急いでいたり、なぜかジャンクな味を楽しみたくて、ファストフードに手を出す日もあります。
それと同じで、フルコースなセックスも、インスタントなセックスも、
日常的なコミュニケーションとしてのセックスも、
どれも違った「楽しみ方」だと思うのです。
これは相手を変えなくても、同じ相手でいくつもの楽しみ方が可能ということです。
そして、食事が人間にとって重要なのと同じく、
セックスもパートナーシップにとってめちゃくちゃ重要だと思っています。
また今後も、機会があればセックスについて語っていこうと思います。
こんな内容で書いてほしい、などのご要望があればぜひお知らせください。笑
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