スピリチュアル業界で、ヒーラーや宗教家がサイコパスだと最強の理由
サイコパスって知ってますか。
以前私がnoteで書いたこの記事は、非常に多くの方に読まれました。
あらためて、サイコパスについてこの記事から引用すると、
- 外見や語りが過剰に魅力的で、ナルシスティックである。
- 恐怖や不安、緊張を感じにくく、大舞台でも堂々として見える。
- 多くの人が倫理的な理由でためらいを感じたり危険に思ってやらなかったりすることも平然と行うため、挑戦的で勇気があるように見える。
- 常習的にウソをつき、話を盛る。自分をよく見せようと、主張をコロコロと変える。
- 人当たりはよいが、他者に対する共感性そのものが低い。
などの特徴があります。どうやら、脳の仕組みそのものから、サイコパスは、サイコパスじゃない人と違うようですね。
まとめると、
「平気でウソをつけるし、罪悪感がない。恐怖を感じにくくて、熱い共感をもたない。でも、相手の目から感情を読み取るのが得意なので、他人を操るのが上手」な種類の人です。
ヒーラーや宗教家など、スピリチュアルな分野をあつかう人間がサイコパスだと、最強です。
ここでいう最強は、言うまでもなく悪い意味です。
サイコパスは、自分をよく見せて他人の心に入り込むのが天才的に上手です。
そして、罪悪感や恐れというストッパーがないので、簡単に他人を洗脳して支配します。
そうして、クライアントや信者は食い物にされてしまいます。
お金も時間も人間関係まで搾取され、心身ともに破壊される危険性をひめています。
「こんな人が実際に存在するのだ」と知っておくことは、自分の身(お金も時間も健康も)を守るために、とても重要です。
「なんか変」という直感を見逃すな
私は、過去にサイコパスのヒーラーにも、サイコパスの宗教家にも出会っています。
彼らはいずれも、自分がトップに立つコミュニティを築いていました。
(ジャンルを問わず、組織のトップに君臨するサイコパスは多いです。)
一時期、私はそれらのコミュニティに属しており、教えをこう立場でした。
私はそれ以前にサイコパスの被害にあった経験があるので、サイコパスについて知識がありました。(あったつもりでした。)
なのに、最初はまったく彼らがサイコパスだとは気づかなかったのです。
結局、私は途中で「なんか変だぞ?」という直感にしたがい、コミュニティから離れました。
私にはそれら以外にも仲間や友達がいたので、依存していなかったのが幸いでした。「よく分からないけれど、なんかイヤ」という感覚の判断です。
私が彼らをサイコパスだと理解したのは、コミュニティから離れた後です。本で調べたサイコパスの特徴と照らしあわせて、初めてそうだと分かったのです。
密に付き合っている最中に、相手がサイコパスだとは思わなかったのですから、頭にあるだけの知識は、思いのほか役に立ちません。
結局、「なんか変だぞ」という直感が非常に重要で、それを見逃してはいけないのです。
サイコパスには出会ってすぐに信者がつく
サイコパスは、最初はとても魅力的に見えます。
見た目も美形だったり、ファッションが独特だったり、雄弁で堂々としていたり、唯一無二の魅力を振りまいています。
そのぶん、その人を「うさんくさい」と敬遠する人がいる一方、魅力に取りこまれて、最初からファンや信者状態になってしまう人も少なくありません。
もう、こうなると、その後お金と時間を搾取されるのは時間の問題です。
サイコパスには良心が欠如しているので、クライアントや信者を支配することにためらいがありません。
申し訳ないという罪悪感や、嫌われるという恐れがないので、自分や自分の組織のために時間とお金を使わせることをなんとも思っていません。
むしろ、それを当然のことと考えています。
良心をもつ人がサイコパス指導者の餌食になる理由
彼らの格好の獲物は
「人の役に立ちたい奉仕的なマインド、良心を持つ人」
です。
そして、ヒーリング業界や宗教界(いわゆるスピリチュアル業界)には、そのようなマインドの人が多く集まる傾向があります。
良心を持ち合わせた犠牲的な人は、なにかしら傷ついた経験からスピリチュアルに引き寄せられることが多いので、下のようになってしまうのです。
「救われたい、助かりたい、幸せになりたい」からスピにひかれる
⇒ そこで魅力的なサイコパスの指導者に出会う。
⇒ この人が、私を救ってくれる運命の指導者だと感じる。
(この時点で、すでにマインドコントロールが始まっています。)
⇒ 「あなたが不幸なのはこれが原因」「こうすれば解決」と説法され、未来に希望を見出し、完全に信じこむ。
⇒ 指導者に言われるがまま、高額なお布施や商品購入、まわりの勧誘をするようになる。
⇒ 借金するようになったり、周囲を勧誘するようになったりして、周りの人が徐々に離れていく。
⇒ 困った状態に陥るが、「脱会したら不幸になる」と恐怖をあおられ、「もっとお布施が必要」「あなたには信心が足りない」などと、さらなる依存をうながされる
⇒ 恐怖や違和感を感じる場合でも、すでに深く依存していて抜けられない。
ここまで来ると、相当ズブズブ状態です。
洗脳状態から目覚めるのに、たいへんな時間と労力がかかってしまいます。
貴重なお金も時間も奪われ、大切な人間関係を破壊され、まともな思考ができなくなってしまい、体やメンタルに大きなダメージを負ってしまいます。
まとめ
ここに書いたのは、けっして極端な話ではありません。誰にでも起こりうることです。
- 世の中には、サイコパスがいること。
- 宗教界やヒーリング業界にもサイコパスがいること。
- サイコパスの知識があっても、いざ出会ってみると、すぐに分からないこと。
- 「なんか変」という直感を大事にすること。
- 良心を持ち合わせた犠牲的な人は、サイコパスの犠牲になりやすいこと。
これらを知っておくだけでも、まったく知らないよりはずっとご自分の身を守れます。
さて、最後に補足で書いておきたいことがあります。
この記事では、まるで私がサイコパスを悪しざまに書いているように見えるでしょうが
(分かりやすいように「犠牲」と書きますが)
犠牲になってしまう側にも、その原因となる、問題の思考がかならずあるのです。
ということは、サイコパス指導者と出会って痛い経験をすることで、高い勉強代を払って学びを得たという解釈もできます。
というか、そういうふうに解釈しないと気持ちのやり場に困ってしまうことが、現実で多々起こっているのです。
いずれにせよ、どうせ高い勉強代を払うなら、幸せな選択をしたいものですね。
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洗脳されているだけなのに自分の直感だと思い込んでワクワクしている気の毒な人たち