個人セッションの「ホントのところ」
私のような民間セラピストは、商品・サービスとして、どんな人も「個人セッション」を用意しています。
ネーミングは、人によって(メソッドによって)違ったりします。
心理カウンセラーなら「カウンセリング」、ヒーラーなら「ヒーリングセッション」などというように。
いずれも、何時間いくらとかで、お客様(クライアントさん)の悩み・問題・解決したいテーマについて、個別に相談に乗るのです。
- 実際に、何をどうしているのか?
- セッションではどんな変化が起こるのか?
- 合う人と合わない人がいるのか?
- 料金に見合うだけの価値があるのか?
などは、気になりませんか?
私は、自分が受ける立場だったら、気になりますし詳しく聞きたいです。笑
そんなわけで、私が提供する個人セッションの「ホントのところ」を記事にしてみました。
後半に「セッションの効果がない場合」についても触れています。
個人セッションの「ホントのところ」
なお、他のセラピスト(シータヒーラー含む)の個人セッションについては関知しませんので、他のセラピストのセッションについてお聞きになりたい場合は、そのご本人にお問い合わせください。
さて、
私の個人セッションは目安としては2時間ですが、その時間枠のなかで
<<個人セッションの流れ>>
- お客様の悩み(問題・テーマ)をうかがう
↓ - どうなりたいか?の着地点(目標・ゴール)をうかがう
↓ - 悩み(問題・テーマ)のメカニズムをお客様といっしょに掘り下げていく
↓ - 真の原因にたどりつけたら、それをどうするか(手放すか、変化させるか、そのままにするか)を決めていただく
↓ - 必要に応じてヒーリングやワークをおこなう
という一連の流れをおこないます。
ボランティアや趣味ではなく、対価をいただいてビジネスとしてやっているのですから、なんらかの成果を出さなければいけません。
その成果とは、
「セッションを受けることで【変化する】という結果」
です。
その【変化】という結果を求めて、お客様はお金を払ってセッションを受けに来られるわけですから。
変化を起こすために、絶対に見落としてはいけないこと
では、その2時間の枠のなかで、どんな【変化】が起こると思いますか?
たとえば、【変化】の例にはこんなものがあります。
<セッション前>
親に依存してしまう。不安と罪悪感で、家を出て一人暮らしすることができない。
↓ ↓ ↓
<セッション後>
依存することで家族の安全を守っていたのだと分かった。家を出ても出なくても、安心感を感じられるようになった。
このような【内面の変化】をセッション中に起こしていきます。
(ということは、【外側の(現実の)変化】は、日常生活に戻ってから体感していくのです。内面が変われば、行動も変わるし、まわりの反応も当然変わります。結果的に、外側がどんどん変わっていきます。)
この【内面の変化】のプロセスでとても大事なのは、
「セッション前の状態=親への依存、不安・罪悪感」も大きな意味があった
と理解することです。
「セッション前の状態」も、けっして悪くないのです。
上の例でいうと、「家族の安全を守る」という重要な役割があったのです。
よくあるのが、「親に甘える依存的な子供」という立場をとり続けることで、お父さんが家にいない寂しさを埋めたり、お母さんが子どもの世話を焼く生きがいを失わないようにしたり、バラバラの家族をつなぎとめる役目を果たしたりするのです。
このようなポイントを適当にスキップして、
「依存はよくない」
「不安はないほうがいい」
「罪悪感は手放せ」
と、頭ごなしに決めつけたり、いらないものとジャッジするのは、早計です。
(でも、本人自身がそう思ってることが多いのですが…)
仮に、(ヒーリングだとか暗示だとかの方法で一瞬)取り除いたとしても、すぐに、元に戻ってしまうのです。
なぜかというと、「家族の安全を守りたい」という、依存することによって叶えていた「願い」が聞き届けられていないからです。
その人にとって、無意識のうちでいちばん大事だったものが「家族の安全」なのだとしたら、その「願い」を真っ先にかなえる必要があります。
不安や罪悪感を手放すことより、
一人暮らしをすることより、
もっとも優先させたい願いが「家族の安全」なのですから。
このような場合は、「家族の安全」について思いこみを書き換えればOKです。たとえば、
- だれかが犠牲になることで安全を守れると思いこんでいた誤解を解く。
- もう敵はいないのだと確認して、安心させる。
- 家の外が危険だと思いこんでしまった子供時代の記憶(インナーチャイルド)を癒す。
などの方法があります。
これらのプロセスを丁寧におこなうことで、「家族の安全」を守りたい「願い」が聞き届けられ、新しい人生のステージに向かう意欲と勇気がわいてきます。
その結果、ネガティブな感情はもういらないと安心して手放せるようになります。
ロジックがちゃんと組み立てられていないと、【内面の変化】は効果的に起こりません。
「セッションを受けてる最中だけ、なんとなく癒された気がする」のでは、ダメなのです。
その人が日常生活に戻ってから【外側の(現実の)変化】が起こせるようにならないと、【変化】という結果が出たと言えません。
セッションの主人公は最初から最後までお客様自身
ですが、この【変化】という結果を得るためには、たったひとつ、絶対にはずせない条件があります。
それは、【変化】という結果の主体になるのはお客様自身だと、お客様にしっかり決意して臨んでいただくことです。
セラピストは黒子でありサポーター
セラピスト(私)が、ひとりがんばるのではないのです。
セラピスト(私)がおこなうのは、持てる知識とスキルとノウハウをすべて出し惜しみなく捧げて、お客様が「結果」を受け取れるように「サポートすること」です。
その意味では、お客様はオートメーションで癒されるのでもなければ、楽に簡単に変化させてもらえるのでもありません。
セラピストによっては(or セラピーのメソッドによっては)
「お客様が何もしなくても勝手に癒される」
「オートメーションに変化させてもらえる」
というものもあるでしょう。
(実際、たとえば精油を使ったアロマセラピーやトリートメントなどでは、ベッドに横になるだけで、あとはセラピストに施術してもらえます。お客様が特別なにかをしなければならない、ということはないはずです。)
実は、シータヒーリング®自体には、「何もしなくても(許可さえすれば)楽に簡単に変化させてもらえる」機能があります。
ですが、私がご提供する個人セッションは、シータヒーリングの要素はごく一部です。
最初にご紹介したセッション手順1.~5.をご覧いただくと分かるように、私の個人セッションでは、お客様がどうしたい・どうなりたいを「みずから考えて決める」プロセスが含まれています。
お客様が、「癒されよう」「変わろう」と決めて、主体的に取り組めるかどうか?が、「結果」をどのくらい早く・大きく・強く受け取れるか?を左右するのです。
このタイプの人は、残念ですが向いていません
ですから、
- 深く物事を考えたくない。
- セラピストにおまかせして、自分を変えてもらいたい。
- 責任をとりたくない。
というお客様は、私の個人セッションは向いていません。
お受けになっても、セッションが苦痛になってしまうのが目に見えています。それはお客様にとっても私にとっても不幸です。
セラピスト(ヒーラー、カウンセラー含む)の個人セッションを受けようと考えている場合は、その人がどのような方針のどのようなメソッドを使うかどうか、あらかじめ確認することをおすすめします。
たとえるなら、フレンチを食べたいと思って行ったのに、実は行き先が割烹料理店だった…なんて、最悪じゃないですか。
それに、もちろん、人間同士ですから相性が合う・合わないももちろんあります。
- その人が発信している情報をしっかりキャッチして内容を吟味する。
- 分からないことは問い合わせてみる。
- お茶会などのチャンスがあれば会いに行ってみる。
- 自分との相性の良し悪しを見極める。
セッションを受ける前に、このようなことをぜひ試してみてください。