かつて私が病弱で、仕事ができない人間だった理由
私は38歳でヒーリングに出会うまで、常にメンタルが不安定で、肉体も病弱で不健康でした。
20代〜30代半ばまでの私を個人的に深く知っている人は、「たしかに」と同意してくれそうです。
会社員として働いていた期間は長かったですが、しょっちゅう体調を崩して倒れていました。
「やらなきゃ!頑張らなきゃ!」と必死で自分に鞭打つのですが、とにかく体がついてこない。
年間に20日与えられる年次有給休暇も、ほとんどが体調不良のために消化されてしまっていました。
それでもいざ出社して調子良く仕事ができる日はテキパキこなすので、上司には「田中さんは仕事はできるんだから、体調さえ安定すれば言うことないんだけど…」としょっちゅう苦言をもらってました。
私も、
「なんで私はこんなに体が弱いんだろう」
「なんで私はみんなが当たり前にできること(=体調を崩さず仕事し続けること)ができないんだろう」
と自分を責めていました。
今から思えば、
「やりたくない仕事を嫌々やってるから、そのせいで体調を崩してた」
のですが、逆を返すと、
「体調を崩すことで、やりたくない仕事をやらないようにしていた」
のですね。
頭では、「みんなと同じように、体調を崩さず仕事ができるようになりたい」と思ってるのですが、心の奥底では「この仕事をやりたくない!」と、より強く願ってるのです。
自覚はないのですが。
このように頭と心で願っていることが分離している場合、心の深いところで願っていることの方が、「思考の現実化」の側面で圧倒的に力を持ちます。
ということは、「この仕事をやりたくない!」という本音にもっと早く気づいて、本音に従う形で、転職するなり何なり別の行動を起こしていれば、私は体調を崩す必要はなかったのです。
ヒーリングに出会ってから、どんどん自分の本音(いわゆる潜在意識に書き込まれた自分の思考など)を私は見つけていきました。
この「本音を見つける作業」は、ヒーリングの中でも非常に重要な作業です。
そして、簡単なようでいて、実はなかなか難しいのです。
なぜなら、往々にして、「本音」は一見非常識だったり、家族や他人から非難されそうなことだったり、自分自身で「それはダメ!」と思ってることだったりするからです。
つまり、「本音を本音と認めるのが難しい」のですね。
例を挙げると、上の私のエピソードのように、本音では「やりたくない仕事は、やりたくない」のですが、世間の常識的ルールからすれば、それはワガママです。
そして、「人からよく思われたい」という下心があればあるほど、ワガママと言われないよう、「やりたくない」本音を隠そうとします。
「私は世間のルールに従う、常識的な人間ですよ♪」とアピールしようとします。
ですが、結局「本音」の力は絶大ですから、その「本音」のエネルギーが現実を作ろうとします。
私の場合は、「やりたくない仕事は、やりたくない」のですから、強制的に、体を壊すことで仕事ができない状態になりました。
なのに、「人からよく思われたい」という下心は消えていませんから、なんとか評価を取り返そうと、ますます無理して仕事しようとする→さらに体を壊す、の悪循環。
結局のところ、私の体調不良も、仕事ができないことも、
【自分の本音と真正面から向き合って生きる】ことを学ぶためのレッスンだったわけです。
私のエピソードで言うならば、私のレッスンは、
- 「やりたくないことは、やりたくない」とNOを言えるようになる
- やりたいこと(=ヒーリング)に対して、全力で向かっていく
- やりたいこと(=ヒーリング)を存分にやるために、環境を整える
- 他人からの評価に依存しない
ことでした。
いまどきの言い方で言えば、「自分軸で生きる」ということでしょうか。
もはや、今の私は、メンタルを不安定にしたり、体を病弱にしたりする必要がないので、どんどん健康になっています。
それは【自分の本音と真正面から向き合って生きる】ことが、昔よりもずっと上手にできるようになったから。
もしもあなたが、かつての私のように
他人からの評価に一喜一憂したり、
自分にいつもダメ出ししていたり、
する人だった場合、自分の本音と真正面から向き合うのは、なかなか勇気のいることかもしれません。
でも、長い目で見ると、自分の本音と真正面から向き合って生きていくことは、心と体を健やかにしてくれる方向につながります。
【自分の本音と真正面から向き合って生きる】のに、ヒーリングが唯一の方法ではありませんが、ひとつの方法として誰かに届けばいいなと思って書きました。