心理カウンセリングとの出会い~それに限界を感じるまで②
心理カウンセリングとの出会い~それに限界を感じるまで①の続きです。
2001年に入学した民間のカウンセラー養成学校で学んだことは、いまの私の土台になっています。
当時は心理学がひとつのブームのようになっていて、本もたくさん読みましたし、理論もたくさん勉強しました。
学校ではもちろん理論についても学びましたが、それよりも、ワークショップ形式をとおして「癒される実体験」を「何度も心と体で知る」ことが重視されていました。
“カウンセラーはみずからが癒されていなければならない”
ためですが、この理念はいまも私は同意します。
傾聴、受容と共感、質問力などの必要スキルもこのころ学びました。
しかし、このときの私は「限界」を感じていました。
- たくさん学んだはずなのに、それでも、自分の人生に次々と問題が起こる
- 問題の原因やメカニズムは分析できるのに、根本解決がとても難しく感じる
- 解決する方法が見つかっても、解決まで長い時間がかかるように思える
のです。
心理学や具体的な手法を学べば学ぶほど、道のりが遠い気がして、苦しみました。
問題を解決するための、「“即効性のある”解決ノウハウ」を手札として持っていなかったためです。
(2005年当時の写真。お酒で気持ちよくなるのは即効性がありますが…)
それでも、当時から私のことを「専属カウンセラー」と呼ぶ友人が何人もいたので、それだけで満足していました。
問題の原因やメカニズムを分析できるだけでも私のスキルは役立っていたからです。
学校は、最短最速でカリキュラムを進めれば3年で卒業です。
ところが、私は7年近くかけて卒業しました。そして、卒業しても、心理カウンセラーにはなりませんでした。
「私はまだまだ自分が癒されていない」
「人のお役に立てるような、即効性のある解決策を提示できない」
この2つにこだわっていたからです。