本音を抑圧していると、「強制終了」が何度も起こります。【前編】
あなたは、頭と心がバラバラな状態を経験したことはありますか?
たとえば
- 頭では「仕事に行くべき」と分かっているのに、心は「行きたくない」と思っている
- 頭では「お世辞を使って人とうまくやらなきゃ」と思っているのに、心では「あんな人と付き合うのはまっぴらゴメン!」と思っている
というような状態のことです。
人間だれしも、そんな本音と建前はあるものですが、たとえ本音と建前が180度ちがっていても
『本音を本音と分かっているうちは大丈夫』
です。(ここでいう大丈夫とは、それが元で大きな悩みや苦しみにならないという意味。)
では、大丈夫じゃないのはなにか?それは
『本音じゃないものを、本音だと勘違いしてしまっている』
ときです。
「本音を勘違いしている」とはどういうことか?
『本音じゃないものを、本音だと勘違いしてしまっている』とはどういうことでしょうか?
たとえば、上の2つの例でいうと、
- 「仕事に行くべき」と思っているのを、「仕事に行きたい」と勘違いしている場合
- 「他人とうまくやらなきゃ」と思っているのを、「他人とうまくやりたい」と思い込んでいる場合
です。
でも、こんな勘違い、実はとても多いのです。
「私は仕事が好きだし、行かなきゃって思うんですが、どうしても行きたくないって思っちゃうんです」
と悩む人がいたとします。
行きたくない理由に職場の人間関係を挙げることはよくありますが、さらに深く理由をさぐっていくと、そもそも『仕事が嫌だ!』と思っていることがあります。
でも、その本音を本人が認めていないのです。なぜなら、仕事が嫌だと本音を認めてしまったら、明日から職場に行けなくなる
と、信じてしまっているからなのですね。
裏を返せば、実はそのくらい仕事が嫌で、行きたくないのです。
でも、“私は仕事が好き”ということにしておかないと、生活が経済的に成り立たないと思い込んでしまっているため、『仕事が嫌』という本音を完全に封じ込めてしまっています。
本音を偽りつづけると、いずれ爆発する
【本音の抑圧】と私は呼んでいますが、これを続けていると何が起こると思いますか?
本音のエネルギーって、頭で想像したり理解したりするよりずっとずっと強力で巨大なので、本音の爆発事故が起こります。
たとえば
- 病気になってしまったり、(強制的に仕事に行けなくなる)
- さらに職場の人間関係が悪くなったり、(その結果、ますます行きたくなくなる)
- あなたではなく、子供が学校に行かなくなったり(周りが本音を爆発させる。また、その結果あなたも仕事に行けなくなる)
などなど。これらは一例です。
スピリチュアル的な表現をあえてするとすれば、
「あなたの潜在意識(本音)が、それを叶えるための現実を創造」
してしまうのです。
『仕事が嫌!』というあなたの本音の願いが、結果的にかなってしまうのですね。
まあ、スピ的なことをまったく考えなくても、「イヤだ、イヤだ」と思っていることをずっと我慢しつづければ、そりゃあ身体のどこかが悲鳴をあげて、病気をいずれ招いてしまうだろうということや、状況が好転する可能性は低いだろうということは、多くの人が経験的に知っていることです。
爆発事故は、状況を強制終了させる
でも、そんな願いの叶い方は嬉しいでしょうか?
無理やり、職場にいけなくなるような、いわば「強制終了」的な叶い方です。
「病気になってはじめて仕事をやめられる」とか、「家族が問題を起こして、そちらの対応のために仕事をやめざるを得ない」とか。
それはそれで、「病気」や「家族の問題」といった、別の問題が発生しています。
私がこの記事を書いているのは、かつて私が【本音の抑圧】を続けすぎたせいで何度も「強制終了」をくりかえし、ダメージを負ってきたからです。
そんな私のもとには、やはり【本音の抑圧】をしているお客様がたくさんいらっしゃいます。
じゃあ、どうすればいいのか?そして、【本音の抑圧】をしている人にはどんな特徴があるのか?
続きは後編です。
本音を抑圧していると、「強制終了」が何度も起こります。【後編】