もし、あなたの病気にメリットがあるとしたら
真理子です。
(読者のかたから、長くて難しい…とご感想をいただいたので、
さらに2回に分けてリライトしました(笑)。そういうご感想、大歓迎です!
読めなかったら意味がないですからね♪)
「病気になったとき、自分を責めなくていいんですか?」の記事の続きです。
この記事をアップしたあと、早速
元のメッセージをくださった読者の方からご感想をいただきました。
ありがとうございます。
「まったくその通りです。まさにループです。
罪悪感を感じていないことにすら罪悪感を感じる始末です。
罪悪感がすきなのかしら?と思いました。
真理子さんが「病気になるのはメリットがあるから」と
おっしゃってましたが、それも関連してきますか?
病気になるのが、罪悪感を感じれるってメリットだったとしたら…
わたしどれだけMなんだと思いました(笑)
というわけで、続きを待ってます!」
前回の記事の続きとして罪悪感について書く前に、
「病気になることのメリット」について書いておきたいと思います。
「病気になることのメリット」と聞くと、「そんなのあるの?!」と思う人が多いでしょう。
だって、病気になるとデメリットや不利益が大きいですから。
- 痛くて苦しい
- 病院代やお薬代のお金がかかる
- 仕事や学校に行けない
- 日常生活のさまざまに制限がかかる
など。
話が少しそれますが、遅刻癖のある人っていますよね。待ち合わせによく遅れるとか、
会社や学校に来るのが遅いとか、いわゆる「時間にルーズな人」です。
でも、そんな人でも、楽しみな海外旅行に行くためだったら
空港には搭乗時間に間に合うよう行くわけです。
飛行機は絶対に自分を待ってくれないことが分かっているからです。
これは、遅刻することのデメリットが、メリットより圧倒的に大きいのです。
じゃあ、病気になることのメリットはなんでしょう?
これは、健康であることのメリット・デメリットと照らし合わせながら考えるといいです。
あなたが基本的に健康な人だった場合、健康のメリットはいわば空気や水と同じで
普段それほど意識にのぼってきません。
なぜならあなたにとって「あって当たり前」だからです。
※ でも、ここで「健康のメリットは何だろう?」をあえて考えてみるのは大事です。
「当たり前に感謝する」ことが、あなたの人生や生活の質をあげてくれます。 ※
では、健康のデメリット、
つまり「あなたが健康だからこそ蒙る(こうむる)不利益」は何でしょうか?
それは、
「あなたが普段、感じている不都合・嫌なこと・嫌な気分にさせられることのすべて」
です。例えば
- 仕事をするのが嫌だと思っていても、健康な身体ならば働けと言われます。
- 人づきあいが嫌なのに、普段の生活で避けられない人間関係があります。
- 相手に強い怒りを感じているのに、それを全力でぶつけるとDVだと言われます。
- 家事も育児も放棄したいけれど、行く場所がありません。
などなど。
あなたが健康で日常生活を送っている限り、向き合わなければならないことです。
ただ、これらを「健康のデメリット」と認識しながら生活している人はいないでしょう。
でも、この「感じている不都合・嫌なこと・嫌な気分」が
耐えられないほど強くなってきたとき、
「病気のメリット」が相対的に大きくなることがあります。
病気になるとどうなるでしょうか?
例えば…
- 働かなくて済む
- 人づきあいを避けられる
- 病気になったら本音や弱音を言える
- 介護や世話をしてもらえる
- やっと睡眠をしっかり取れる
- 給付金や保険金がもらえる etc.
このように考えると、
過去にあなたが病気になったとき、またはその前後では
どんな気分だっただろうか?どんなことを嫌だ、不都合だと思っていただろうか?
を探ることが、あなたのパターンを知るきっかけになります。
そしてまた、
「病気になったことで、その嫌だったこと・不都合だったことを
避ける・拒否する・そこから逃げることができただろうか?」
を自分自身に聞いてみてください。
もし病気にならなくても、健康なままでも、それはできたことだったでしょうか?
この考え方が、
たとえば先天的な重い疾病であったり、
自分や家族の命にかかわる重大な問題であったりする場合に
ある意味で過酷な厳しい考え方であることは理解しています。
病気のメリットなんて、心情的に考えたくもないかもしれません。
ですが、その場合においても、「無意味と言うことはあるのだろうか?」と
問うてみると、決してそうではないと思うのです。
病の状態を引き寄せずとも、学ぶべき何か・見出されるべき意味が
すべて明らかになってきたとき、愛と感謝の祈りが聞き届けられるように
奇跡を起こすことがあると私は信じるからです。
さて、それでは「罪悪感」との関連について次の記事でまとめにして
このシリーズの締めくくりとしたいと思います。