「家庭を壊したくない浮気男」が自分に都合よく問題を解決する方法
「浮気」を「問題」だと考える人は、世の中とても多いですね。
ここ最近のニュースでは、渡辺謙さんが一般女性との不倫関係を認めて謝罪されていました。
私のところにも、自分の浮気、またはパートナーの浮気を
「解決したい問題」として相談に来られる方がいます。
さて、「浮気」って、「問題」だとあなたは思いますか?
この記事(↓)で書きましたが、「ときめきが薄れる」のは生物として「あたりまえ」ですし
パートナーシップは時間とともに移り変わるのも「あたりまえ」です。
「浮気」については、両者が合意してるなら問題になりません。
でも、たいていのカップルの場合はそうではない。だから問題になるのです。
パートナーが嫌がるのに浮気をやめられないなら、それは立派な依存症
「自分のパートナーが浮気OKな人ではないにもかかわらず、自分が浮気をしてしまう。それも何度も」
という人は、それは「依存症」だと認識しておいた方がいいです。
ちなみに、世の中のほとんどの人は、程度の差こそあれ
なにかの依存症です。
ここでは詳しく触れませんが、
「スマホ依存」「ネット依存」「SNS依存」は最近は多くの人が当てはまりますし、
男性に多いのは「仕事依存」「ギャンブル依存」「パチンコ依存」
女性に多いのは「買い物依存」「スイーツ依存」「恋愛依存」
などです。
しかし、私の考えでは
「問題になってないなら、依存ではない」
です。
たとえば、「複数のパートナーをもつ=多夫多妻状態」を
両者が合意してるなら、あっちこっちの異性にときめくことは
両者にとって「ふつうのこと」なので、それを依存と呼びません。問題にならないからです。
ギャンブル依存だって、ギャンブルのせいで
仕事に行かなくなったり、借金するようになったりして
まともな生活が送れなくなるから「ギャンブル依存症」と問題視するのであって、
ありあまるほどお金とヒマがあって、
延々とギャンブルにハマってもなんの支障もないなら、
それは「依存症」ではなく、ただの「ヒマつぶし」です。
なので、まるで言葉遊びみたいですが、
「問題になってないなら、依存ではない」
のですから、
◆自分が浮気するのは、自分にとってあたりまえだとはっきり主張する
◆自分が浮気するのは、あたりまえだとパートナーに受けいれてもらう
ことができれば、「依存症」ではなくなります。
でも、そんな都合よくいかないから、「問題を解決したい」人があとを絶たないのです。
「何度も浮気をしてしまう浮気男」が問題を解決するプロセス
さて、あなたが「何度も浮気をしてしまう浮気男」だとします。
男性ならば、仕事をするときと同様、左脳を使って論理的に解決してみましょう。
あなたが男性でもなく、浮気性でもないときは、「もし」「たられば」で
想像しながら、フィクションを楽しんでみてください。
STEP0 問題点と、どうなりたいかをはっきりさせる。
あなたが「何度も浮気をしてしまう浮気男」だとして、
いったい、具体的に何が問題ですか??
この、「具体的に何が問題になるのか」を明確にしておかないと
解決策もなにもあったもんじゃありません。
- 次に浮気したら離婚だと言われている。(が、また浮気している。or 浮気したくなっている。)
- 自分が浮気性なことに、ほとほと嫌気がさしている。
- 前回の浮気事件のあと、パートナーとの仲がしっくりいっていない。
- パートナーの勘がするどいので、次に浮気をしたらばれそうだ。でも別れたくない。
- 浮気は浮気にすぎず、本気ではないのだから、パートナーには受け入れてもらいたい。
- パートナーの心を取り戻す方法を知りたい。
いくつか挙げましたが、近い悩みはありましたか?
さて、具体的な問題がなんだったにせよ、
パートナー(妻・彼女)が浮気NGの人だと、根本解決をめざすなら
- あなたの浮気性を治すか、
- パートナーを説得してあなたの浮気性を理解し受け入れてもらうか、
- パートナーを浮気OKの人に取り替えるか、
くらいしか手段はありませんね。
もし、「ばれない浮気の方法」を知りたいなら、それは申し訳ないですが私の専門外です。
何より重要になるのは、「あなたがどうしたいか、どうなりたいか」です。
これを、真っ先に決めてください。
STEP1 「本命」か「浮気」かどちらを取るか決める
決めるべきことは、
「本命(妻・彼女)をとるか、“浮気相手”をとるか」
ではありません。
「本命(妻・彼女)をとるか、“浮気”をとるか」
です。
既婚者で子どももいる場合は、
「妻と子どもの家庭をとるか、浮気をとるか」
です。
もしここで、「俺はたぶん一生、浮気性を治すことはできないだろう」と思うなら
「浮気をとる」ことになります。
(そう思う時点で、「治す気がない」のと同じ意味ですが。笑)
そうすると、問題解決方法は
- パートナーを説得してあなたの浮気性を理解し受け入れてもらうか、
- パートナーを浮気OKの人に取り替えるか、
の二択です。
「本命をとる」のであれば、
- あなたの浮気性を治す
の一択です。
で、ここで気づいてほしいのは、いままで
ってことなのです。
あなたは、「どっちも取ろう」としてきたのですよね?
どっちも取れると思っていた。
自分はうまくやれると思っていた。
浮気を隠し通せると思っていた。
でも、実際にはうまくやれていないわけです。だとすると、これまでのやり方は見事に失敗です。
ここで何かを変えないと、未来は確実にいまより悪くなります。
STEP2
STEP1で選んだ回答によって、その後の手順がちがいます。
「浮気をとる」場合
「俺はたぶん一生、浮気性を治すことはできないだろう」と思うなら、
- パートナーを取り替えるにせよ、
- いまのパートナーと関係を続行するにせよ、
彼女と膝をつきあわせて腹を割って話をするしかありません。
だって、あなたの人生、できるだけストレスなく生きていきたいじゃないですか。
これから先、浮気の虫がさわいだ時、そのつど誤魔化しながら
その場その場を切り抜けていくような生き方をするつもりですか?
あなたに前科があるぶん、彼女はもっと疑い深くなっていますし、
どうせ今後も、完璧にうまくやれるはずがないです。
それならば、堂々と開きなおって、生きていきたくありませんか??
浮気を隠すのがスリルがあって楽しいんだ、興奮するんだ、っていう
性癖の持ち主でないなら、
「俺は浮気性だ」と堂々とカミングアウトしちゃうのをおすすめします。
私のイメージでは、何度もハニートラップにやられただの、
浮気が何度もばれただの、日本全国に向けて堂々とテレビでしゃべる
明石家さんまさんのイメージです。笑
もちろん、浮気性のあなたと、いまの彼女(妻)がこれから先
いっしょにいられないと判断して、あなたが捨てられる可能性はじゅうぶんにあります。
でも、それは彼女の選択ですから、潔く受け入れるしかありません。
そして、あなたがカミングアウトしたあと、
それでも彼女が「浮気性のあなたといっしょにいる」ことを選んだ場合は
彼女にもそれ相応の覚悟が必要ですし、ふたりでやっていくための「ルール」を
決めることをおすすめします。
- 子どもに悟らせないようにする、とか
- 土日は家族ですごす時間として決めて守る、とか
ですね。
もしこのSTEP2でうまくいかないならば、STEP4に進んでください。
「本命をとる」場合
「本命をとる」のであれば、
- あなたの浮気性を治す
の一択です。
この場合、もうすでにパートナーにあなたの浮気性がばれているかどうかで対応が変わります。
決定的にばれているのでなければ、藪にヘビをつつく必要はないでしょう。
いまこの瞬間から「浮気をやめる」「浮気をしない」と決めるだけです。
問題なのは、もうすでにパートナーがあなたの過去の浮気を知っている場合です。
この場合、まるで地雷を踏むようなことだと思うかも知れませんが、
彼女に正直にあなたの決意と思いを伝えて、許しと助けをこうことをおすすめします。
とても勇気がいる行為ですが、「雨降って地固まる」「急がば回れ」戦法ですね。
これは、私が女だからこそ、あえてお伝えしたいことでもあります。
長い人生を、これから先、彼女といっしょに暮していくことを決めたのですから
- 彼女にこれまでの謝罪をして、
- 彼女からの信頼と信用を取り戻す決意を伝え、
- あなたが浮気という「依存症」から立ちなおるサポートを得る
ことです。
そもそも浮気性のあなたをパートナーとして選び、一度は目をつぶってくれた
女性なのであれば、あなたを助けるのを快諾してくれる可能性は高いです。
ただし、これで浮気性を治すことができなかったり、
あなたが真剣に取り組まなかったりしたら、今度こそ彼女から見限られる
可能性が極めて高いことは、肝に銘じておいてくださいね。
3番目の「浮気という「依存症」から立ちなおるサポートを得る」については、
ほかの依存症と同様に、まわりからのサポートがあるのとないのとで
経過が大きく違うことは、ぜひ覚えておいてください。
STEP3 依存症を自力で克服する(本命を取る場合)
STEP2で「本命を取る」=「浮気性を治す」のを決めたのであれば、
本格的に依存症から脱却するための手段をいろいろ試す必要があります。
うえのSTEP2でパートナーのサポートを得られているとよりスムーズです。
☑ 浮気できない環境にする
- おこづかいを減らしたりして、自由になるお金を少なくする。
- 携帯電話にGPSを入れる。
- パートナーから定期的に携帯チェックをしてもらう。
- カードの明細、お財布のレシートはいつでも見られてOKにしておく。
このように、「環境を変える」ことは依存症からの脱却にまず重要です。
☑ まわりの人間関係を変える
「類は友を呼ぶ」は本当です。
あなたがこれまで浮気OKの人生を歩いてきたということは、
あなたが親しく付き合ってきた人間関係も、なんだかんだで、
あなたの浮気性を認めて受け入れています。特に
- あなたと一緒になって浮気を楽しんできた人
- アリバイ作りに協力してくれる人
- 浮気をそそのかしてくる人
には、あなたが「浮気をやめた」ことを宣言して、距離をおいてください。
☑ 「浮気をしない生活」に体を慣れさせる
これまで、浮気をヨシとしていた生活は、「自分に甘い生活スタイル」だったはずです。
たとえば、
- 飲みたい気分のときは、飲みに行く。
- 土日などの休日は自分の都合を優先する。
- 誘われれば基本断らない。
- 連絡せずに帰りが遅くなる。
などです。これらをあらためて「健全な生活スタイル」に移行してください。
↓
規則正しい、まじめな生活スタイルにしてみるのです。たとえば
- 早寝早起きの生活にする。
- 毎日、ジョギングなど身体を動かす。
- 寄り道せず、まっすぐ家に帰る。
- 家事や日曜大工、ガーデニングなど家のことに積極的にかかわる。
などです。
体と心は密接につながっています。「健全な生活スタイル」に無理やりでも
行動を変えることで、心もそれにふさわしいものになっていきます。
「形を変える、形から入る」のは、中身を変えるのに非常に有効です。
STEP4 それでもうまくいかない人へ
STEP2で
「浮気をとる」ことを決めた人には、堂々と開きなおって生きていくことを、
「本命をとる」ことを決めた人には、「浮気依存症」の克服をすすめました。
でも、うまくいかない人も多いはずです。
なぜなら、人間は基本的に自分に甘く、現状維持を選びたがる生き物だからです。
そんなに簡単に変われないのです。
この場合は、「他力を頼る」ことがもっとも有効です。
具体的には、心理カウンセラーやセラピストに相談することです。
<「浮気をとる」ことを決めた人が、堂々と開きなおれない理由>
- 他人に後ろ指をさされるのではないか
- 最終的に、誰からも愛してもらえないのではないか
- いつか一人ぼっちになるのではないか
- 自分のことをもっと嫌いになるのではないか
- 自信を失うのではないか
と思って不安や恐怖にさいなまれる
<「浮気依存症」の克服がうまくいかない理由>
- 結局、またもとの生活に戻ってしまう。
- 言い訳ばかりしてしまう。
- 苦しくなったときに逃げ道がない気がする。
- パートナーのせいにしてしまう。
- 弱い自分を責めてしまう。
などです。
こういった場合、「なぜ、それが起こるのか」「どうしたらいいのか」の
原因を追究し、心理的な根本原因を解消することを手伝ってくれるのが
心理カウンセラーやセラピストです。
また、心理カウンセラー・セラピストによっては、カップルカウンセリング
(夫婦いっしょにカウンセリングを受けられる)をおこなっている人も
いますので、妻側のカウンセリングもおこなえるので、より効果が高いです。
アルコール依存症やギャンブル依存症などは、病院やクリニックで
治療する人も多いのです。
浮気性という依存症についても、他人を頼ることは
なんら恥ずかしいことではありません。
浮気男が、いまの世の中で叩かれ、非難され、肩身の狭い思いをしているのは
想像に難くありません。
でも、「どのように生きていくか?」はどんな人間も自分で決めていい
のですから、必要以上に委縮することなく、
堂々と「自分らしく」生きていけることを願っています。
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