愛される妻は、夫に期待されていない
アメブロ時代に書いた記事を、大幅に加筆修正して再公開します。
夫と私は今年で結婚14年目です。
「愛妻家」という言葉が世の中にはありますが、それを言うなら私は「愛夫家」です。
(なぜ「愛夫家」という言葉がないのだろう…。)
以前、夫に言われてショックを受けたセリフがあります。
これです。↓
「僕は、君に期待していない」
どういう意味だと思いますか?
期待は依存のにおいがする
当時の私は、「期待していない」を、ネガティブな意味で解釈しました。
ドラマのワンシーンでこのセリフを使うとしたら
- 上司が部下に、(能力etc.が劣っているので)「もう君には期待しない」
- 妻が夫に、「もうあなたには期待しないわ!私ひとりでやるから!」
- 親が子どもに、「後を継いでくれると期待していない」
など、「あきらめ」のムードが漂います。
だから、「僕は君に期待していない」と言われたとき、
私は夫をガッカリさせてしまったのか?とドキッとしました。
でも、夫が意図していたのはまったく違う意味でした。
「期待は、依存の匂いがするからキライ」
と言うのです。
期待と八つ当たりはセットである
夫の説明はこうです。
人が誰かに「期待する」とき、口に出す出さないに関わらず
勝手に脳内で【理想の未来】がイメージされています。
「◎◎になってほしい」
「◎◎であってほしい」
など。
たとえば私が夫に期待するとしたら
「子どもが3人いるんだから、パパとして早く帰ってきてほしい」
「週末はどこかに連れて行ってほしい」
などでしょうか。
ところが、その期待はたいてい理想どおりには叶いません。
そして、勝手に期待した人は、勝手にガッカリして、勝手に落ちこみます。
それだけならまだしも、たいていは相手を責めて怒ります。
上の私の例なら、
「なんで毎日帰りが遅いの?!(怒)」とか、
「週末、寝てばっかりでどこにも行けないじゃない!」とかでしょうか。
(実際にはそんなことないですよ。笑)
勝手に期待しておいて、
理想どおりにならなかったからと、責めたり怒ったりするのは、
ただの八つ当たりでしかない。
これが夫の主張でした。
期待しない「お願い」が夫婦を幸せにする
「期待する」とは、「自分の幸せを他人にまかせる」ことです。
幸せになれるかどうかは、相手次第になっちゃうのです。
だから夫は「期待は依存の匂いがする」と言ったのです。
「僕は君に期待しない。それは、僕の幸せを君にまかせないということ。
僕の幸せは、僕が決める。自分で作る。」
「だから、僕にも期待しないで。真理子が僕に
◎◎になってほしい
◎◎であってほしい
と思うのは自由だけれど、それを僕に押しつけないで。」
と言われました。
ふと疑問に思った私は、彼に聞きました。
「じゃあ、たとえば、
子どもには、できるだけ優しいママでいてほしい
家計をムダづかいしないでほしい
仕事を一生懸命してほしい
とか私に思わないの?それは期待じゃないの?」
そしたら彼の答えは、
「それは期待じゃなくて、お願いでしょ?
願うだけなら自由。願いを聞いてもらえるかどうかは、わからないけど。」
でした。
なるほど、と思いましたね。
- 勝手に期待しておいて、期待を裏切られたと勝手に怒ったりすねたりしない。
- もし相手にお願いがあるなら、それをちゃんと相手に伝える。
- でも、そのお願いが通じるかどうかは相手次第。
これは、「自分の幸せに自分で責任を持つ」極意です。
さすが私の夫。私を虜にするだけのことはあります。笑
彼は心理学もカウンセリングも何も勉強したことがないはずですが
いつも示唆に富んだ話をシェアしてくれます。
あなたは、どうですか?
勝手にパートナーや子どもに「期待」をかけて、
期待が裏切られたと怒ったりすねたり、してませんか?
それは、とても不毛なことだと思いませんか?
あなたを喜ばせて幸せにできるのは、あなただけです。
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