セックス時のピロートークで確かめるべき2つのこと
うまくいっていないカップルは、よく、うまくいかない原因について「相性が良くない」と言います。
ですが、本当にどうにもならないくらい、元から相性が悪いカップルはそう多くありません。最初から別れようと思って結婚する夫婦はいないわけで。
すくなくとも恋が始まった瞬間は、「相性が悪い」とは思っていなかったはずですし、2人ともこの関係を大切にしようと思っていたはずです。
カップルがうまくいかない原因のほとんどは、「コミュニケーション不足」と「コミュニケーション不全」にあります。
コミュニケーション不足・・・コミュニケーションの量・時間が足りていないこと
コミュニケーション不全・・・コミュニケーションがちゃんと機能していないこと
性格の不一致、相手または自分の浮気、金銭感覚のズレ、セックスレス・・・
表面的にあらわれるこれらの問題は、「コミュニケーション不足」と「コミュニケーション不全」を解消することでほとんど解決できます。
この2つを解消してもなお、いっしょにすごすことがお互いに苦痛な場合は、いよいよ相性が本当に良くないと言えます。
では、どうすれば「コミュニケーション不足」と「コミュニケーション不全」を解決できると思いますか?その答えのカギは、
①私も無知、相手も無知
②今日がいちばん早い日
と分かっておくことなのです。
私も無知、相手も無知
無知とは、「分かってない」ってことです。
『私も分かってない、相手も分かってない。』
そのように、ふたりとも分かってないんだということを理解すると、「それならば分かろう」としますし、「分かってもらおう」と考えます。
でも、往々にして、「私は分かってるけど、相手は分かってない」と思いがちなんですね。この「私は分かってる(はず)」という思いこみに、大きな誤解があります。
あなたは何を分かってる??
あなたは、はたして何を分かっていますか??パートナーにかんする最も重要なことを、あなたは分かっていますか?
それは、「パートナーがされてイヤなこと・嬉しいこと」を知っておくことです。
よく、「されてイヤなことをしない」「されて嬉しいことをする」と言いますね。
これは一面的には正しいのですが、いつでも正しいわけではありません。
【あなたがされてイヤなこと・嬉しいこと】と、【パートナーがされてイヤなこと・嬉しいこと】は決して同じではないからです。むしろ、違うことのほうが多いでしょう。
パートナーシップでは、この違いはしょっちゅう問題のタネになります。
パートナーシップは多くが男女のカップルですが、男と女は体のつくりも心理的メカニズムもかなり違います。
男全員・女全員がそうではなくても、たいてい「女はおしゃべりしてストレス解消する」VS「男はストレスを感じると殻にこもりたくなる」という違いがあります。
また、俗に「女の子は小さいときからお世話好き」「男は大きくなっても子どものまま」みたいに言いますね。
おそらくあなたの中にも、「男って◎◎よね」「女って△△だよな」という思いこみの1つや2つはあるでしょう。
でも、パートナーシップを円滑にうまくいかせる秘訣は、「男って◎◎」「女って△△」を知っておくことではありません。
重要なのは、【あなたの目の前にいるパートナー】が【されてイヤなこと・嬉しいこと】を知っておくことです。
あなたは、あなたのパートナーの「喜びポイント」と「許せない地雷ポイント」を知っていますか??
「私は分かってるけど、相手は分かってない」と鼻息荒かったあなた。あなたは本当に、彼(彼女)の「喜びポイント」と「許せない地雷ポイント」を知り尽くしているといえますか?
パートナーシップが冷えていく原因
パートナーシップがどんどん冷えていく原因は、以下のどれかです。
- 私が求めていることを、彼(彼女)が満たしてくれなかった
- 彼(彼女)が求めていることを、私が満たせなかった
- 私にとって許せないことを、彼(彼女)がした
- 彼(彼女)にとって許せないことを、私がしてしまった
これらの1つ、または複数が積み重なり、最初は「小さな不満」「ささいなすれ違い」だったものが、時間をかけてどんどん大きくなります。
そのうち手の打ちようがなくなり、最終的には別れる(夫婦の場合は離婚する)ことになります。
あなたが不満をかかえている場合
これは「私が求めていることを、相手が満たしてくれなかった」「私にとって許せないことを、相手がした」場合です。
当然、あなたはパートナーに大きな不満をかかえています。
できれば不満を全部ぶちまけるなりして、相手に謝罪してもらったり、言動を改善してもらいたいと思っているはずです。
パートナーが不満をかかえている場合
「相手が求めていることを、私が満たせなかった」「相手にとって許せないことを、私がしてしまった」場合です。
パートナーと別れたくないと思っているあなたは、必死に彼(彼女)の機嫌をとろうとしますし、今後気をつけようと思っているはずです。
でも、あなたの「やらかし度合い」がひどければひどいほど、相手はあなたに愛想を尽かしていますし、もう無理だとあなた自身も諦めそうになっているかもしれません。
そして次が、最悪のケース。
両方が不満をかかえている場合
両方ともが、「私が求めていることを、相手が満たしてくれなかった」「私にとって許せないことを、相手がした」と思っている場合です。
この場合は、両方が相手からの謝罪や相手の言動改善を求めているので、折り合いがつきません。
もはや、どっちも「謝ったら負け」みたいな意地の張り合いレースをしています。さらにその時期を通りすぎると、完全にあきらめて、相手を空気あつかいするようになります。
さて、そもそも、なんでこんなことになっちゃったんでしょう???そもそも、パートナーが
- 私が求めていることを、彼(彼女)が満たしてくれれば良かった
- 私にとって許せないことを、彼(彼女)がしなければ問題は起こらなかった
はずですし、また私が
- 彼(彼女)が求めていることを、私が満たせれば良かった
- 彼(彼女)にとって許せないことを、私がしなければ問題は起こらなかった
はずなんです。
あなたは「喜びポイント」と「地雷ポイント」を伝えていたか??
パートナーに不満をかかえているあなたは、「彼(彼女)さえ、私をもっと喜ばせて、私を怒らせなければ…」と思っているのですが、そもそも、あなたは自分の【してほしいこと】【してほしくないこと】をちゃんと伝えていたんでしょうか??
- それくらい、察してほしい
- 長いつきあいなんだから、分かっているはず
- いままでケンカのたびに伝えてきた!!
そんなふうに思っているかもしれませんが、全然伝わっていないかもしれませんよ??
また、
- パートナーをほったらかしにするなんて、思いやりがない証拠!
- 連絡してこないなんて、ありえない
と、あなた基準で怒っていますが、上で書いたように【あなたがされてイヤなこと】と、【パートナーがされてイヤなこと】は同じではありません。もしかしたら、彼(彼女)はあなたがそこまで怒るのを、全然理解できていないかもしれません。
だから、あなたは【してほしいこと】【してほしくないこと】を、パートナーに分かるように、ちゃんと伝える義務があるのです。
パートナーの「喜びポイント」と「地雷ポイント」は確かめなきゃわからない
逆も同じです。
あなたは、パートナーの【してほしいこと】【してほしくないこと】を、独りよがりではなく、ちゃんと相手に確かめる必要があります。
- あの人のことは、長いつきあいだから知り尽くしてる
- どうせ、こんなふうに考えてるに違いない
- だって前に◎◎って言われたし!!
そう言いたいかもしれませんが、ケンカのときの「売り言葉に買い言葉」なんて、真に受けるのはアホです。
ケンカのさいに放つ言葉は、たいてい頭に血が上って闘争心や競争心で相手をやりこめようとするものなので、「思いやり」とか「愛情」のエネルギーが含まれていません。本心は、そこにはないのです。
どれだけ長い時間いっしょにいたとしても、いっぱいケンカをしたとしても、どれだけ本心を語っているか?は別問題です。
ぶっちゃけ、ケンカするほど仲がいいはウソです。
「思いやり」とか「愛情」があふれている環境でなければ、本心を聞くことはできません。本心は、「いまなら話してもいい」と思えるような、安心・安全な環境が確保されていないと、なかなか言えないものです。
だから、ピロートークと呼ばれる「セックス時にベッドでかわすコミュニケーション」が大事とよく言われるのです。
セックスは「だれにも見られない・だれにも邪魔されない」場所と時間におこなわれるので、イコール安心・安全な環境なのです。もちろん、セックス自体による体のコミュニケーションの効果も大きいですが。
べつにセックス時だけに限りません。
休日にふたりでドライブに出かけた、リラックスした車の中とか。
食事のあと、お酒やお茶をのみながらまったりと過ごす時間とか。
いまなら本心が聞けそうだな…というタイミングで、パートナーがあなたに望んでいること、あなたにしてほしくないと思っていることを質問してみてください。きっと少なからず新たな発見があるはずです。
ちなみに・・・
私は以前、夫に「私が何をやらかしたら、怒るか?許せないか?」をドライブ中に聞いたことがあります。
「私が、病気になっちゃって、働けなくなって、家のことも何もできなくなっちゃったらどうする?」
「私が精神的に病んじゃって、いかにもヤバい感じになっちゃったらどうする?」
と聞いたところ、「それは、治るように支えて、いっしょにがんばっていくしかないやろ」とこともなげに言われました。(これ聞いて、惚れなおしました。笑)
「じゃあ、借金をかかえたら?」
「パチンコとかにハマったら?」
とかも聞きましたが、やっぱり「いっしょにがんばっていくしかない」という風な答えで、それをもってして即「別れる。離婚する」というものではありませんでした。
ところが、
「浮気したら?」
については、「それは許さへん」と怖い顔で断言しました。つまり、私の夫にとっては、一発アウトの地雷ポイントは、浮気だったわけです。
これを聞いたときは、私すこしびっくりしたんですよね。彼と私のパートナーシップで、これまで他の異性の影が差したことは一度もないのですが、逆に言うとそのぶん危機感があまりなかったのです。
聞いて初めて分かったことだったので、「彼を失いたくなかったら、浮気は絶対にしてはいけない」を、知ることができました。失ってから初めて地雷を知った、じゃ遅いんです。
今日がいちばん早い日
パートナーシップが冷えて最後に崩壊するのを防ぐためには、「小さな不満」「ささいなすれ違い」で済んでいる時点で、なんらかの手を打つのが一番です。
これは、どれだけ早くても早すぎることはありません。
もう遅いかも…?と思ったとしても、放置したら「不満」と「すれ違い」はふくれあがる一方なので、別れたくないなら、今日がいちばん早い日なのです。
上で私の夫の話をしましたが、「絶対に許せない地雷ポイント」を知っておかないと、あなたはいつパートナーの地雷を踏むかもしれません。
同様に、パートナーも、あなたの地雷をしらずに踏んでしまうかもしれないのです。
失ってから初めて大切なものに気がつく・・・は、歌詞にも小説にもよく出てきますが、本当にそうなってしまわないよう、いまできることをやってみてください。
勇気が必要ですが、それだけの価値があります。
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